韓国映画

韓国映画『いつか家族に』

投稿日:2018年12月12日   

 

また見ちゃった『いつか家族に』
何も考えずに見たら、過去に『ホ・サムグァン(許三観)』というタイトルで見ていた映画。来週末12月22日(土)より日本で一般公開される。

 
『いつか家族に』
 (原題:『ホ・サムグァン(許三観)』 2015年/韓国//124分)
韓国映画 いつか家族に 血を売る男 許三観 ハ・ジョンウ ホ・サムグァン
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12月22日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋他にてロードショー

詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。



 

映画あらすじ

朝鮮戦争が休戦となった1953年―。現場仕事で生計を立てサムグァン(ハ・ジョンウ)は、美しい娘オンナン(ハ・ジウォン)に一目惚れ。

彼女には金持ちの恋人ハ・ソヨン(ミン・ムジェ)がいると知りながら、自ら売血してデート費用を稼ぎ、オンナンにプロポーズする。やがて二人は結ばれ、3人の子宝にも恵まれる。

 
貧しいながらも幸せに暮らす一家
韓国映画 いつか家族に 血を売る男 許三観 ハ・ジョンウ ホ・サムグァン

ところが11年後―。
利発な長男イルラクが、実はオンナンの元恋人ソヨンの子供であることが発覚。

 
それでもサムグァンを父と慕うイルラク
韓国映画 いつか家族に 血を売る男 許三観 ハ・ジョンウ ホ・サムグァン

サムグァンはそんな息子につらく当たる。

ある出来事を機に二人は家族の絆を取り戻すが、平穏な日常もつかの間。イルラクが予期せぬ病に倒れてしまう。

法外な治療費を捻出するため、サムグァンは血を売りながら、イルラクが入院するソウルの病院を目指すが―。

 
*****
原作は中国の人気作家余華のベストセラー小説『血を売る男』(河出書房新社)。作品に魅了されたハ・ジョンウが監督&主演として映画化し、2015年1月に韓国で公開された。

観客動員数は意外と伸び悩み95万人止まり。同日公開の『今日の恋愛』(イ・スンギ主演)は倍近くの動員数を記録している。

思うに、家族のために生きる父親の姿が、本作公開の1ヶ月前から話題をさらっていた『国際市場で逢いましょう』とかぶったのではw

『国際市場』のドクス(ファン・ジョンミン)は家族のために戦地に赴き、本作のサムグァンはフラフラになりながら血を抜いてる。
どちらも激動の時代を生きる男のたくましさを感じたが、ドクスと比べるとサムグァンのほうはちょっと生々しい。

終盤は血よりも濃い親子の情を感じるものの、子供のために売るものが“血”なので、当時は普通だったとしても今じゃ正気の沙汰とは思えない。
それでも最後に『賢者の贈り物』をチラッと思い出した♪

中国の小説が原作でありながら、そこはしっかり韓国テイストに仕上がっている。もう少し尺が短かったらよかったのに。

 
オススメ度 ★★☆☆☆

 

血を売る男
 『活きる』と同じく余華の小説。
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