また見ちゃった『いつか家族に』。
何も考えずに見たら、過去に『ホ・サムグァン(許三観)』というタイトルで見ていた映画。来週末12月22日(土)より日本で一般公開される。
『いつか家族に』
(原題:『ホ・サムグァン(許三観)』 2015年/韓国//124分)
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12月22日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋他にてロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
朝鮮戦争が休戦となった1953年―。現場仕事で生計を立てサムグァン(ハ・ジョンウ)は、美しい娘オンナン(ハ・ジウォン)に一目惚れ。
彼女には金持ちの恋人ハ・ソヨン(ミン・ムジェ)がいると知りながら、自ら売血してデート費用を稼ぎ、オンナンにプロポーズする。やがて二人は結ばれ、3人の子宝にも恵まれる。
貧しいながらも幸せに暮らす一家
ところが11年後―。
利発な長男イルラクが、実はオンナンの元恋人ソヨンの子供であることが発覚。
それでもサムグァンを父と慕うイルラク
サムグァンはそんな息子につらく当たる。
ある出来事を機に二人は家族の絆を取り戻すが、平穏な日常もつかの間。イルラクが予期せぬ病に倒れてしまう。
法外な治療費を捻出するため、サムグァンは血を売りながら、イルラクが入院するソウルの病院を目指すが―。
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原作は中国の人気作家余華のベストセラー小説『血を売る男』(河出書房新社)。作品に魅了されたハ・ジョンウが監督&主演として映画化し、2015年1月に韓国で公開された。
観客動員数は意外と伸び悩み95万人止まり。同日公開の『今日の恋愛』(イ・スンギ主演)は倍近くの動員数を記録している。
思うに、家族のために生きる父親の姿が、本作公開の1ヶ月前から話題をさらっていた『国際市場で逢いましょう』とかぶったのではw
『国際市場』のドクス(ファン・ジョンミン)は家族のために戦地に赴き、本作のサムグァンはフラフラになりながら血を抜いてる。
どちらも激動の時代を生きる男のたくましさを感じたが、ドクスと比べるとサムグァンのほうはちょっと生々しい。
終盤は血よりも濃い親子の情を感じるものの、子供のために売るものが“血”なので、当時は普通だったとしても今じゃ正気の沙汰とは思えない。
それでも最後に『賢者の贈り物』をチラッと思い出した♪
中国の小説が原作でありながら、そこはしっかり韓国テイストに仕上がっている。もう少し尺が短かったらよかったのに。
オススメ度 ★★☆☆☆
血を売る男 『活きる』と同じく余華の小説。 |