日本ミュージカル&演劇等

ミュージカル『GOLD~カミーユとロダン~』

投稿日:2011年12月25日   

 

年末って、本当になんでこんなにいろいろな予定が入ってくるんだろ。
さすがに「もう予定を詰め込むのはムリ!」と思っていたけど、ミュージカル好きの友だちから強く薦められた『GOLD~カミーユとロダン~』が気になってしまった。

しかもタイミング良く、親切な方から良席を取っていただけるという甘いお誘いが…。結局行っちゃった(笑)。

というわけで、日比谷のシアタークリエ。行ってみて大正解!

すごく好きな作品だった。想像していた以上にストーリーも歌も良くて、今も印象に残っている

 
再演があればリピするかと♪
GOLD~カミーユとロダン~

天才彫刻家のロダン(石丸幹二)は分かるけど、恥ずかしながら私、ヒロインのカミーユ(新妻聖子)ことをよく知らなかった。

彼女もまた天才彫刻家だったとは。
でも、そのドラマチックな人生は彼女の才能が開花するとともに、とても哀しいものへと変化していく。

序盤のロダンとカミーユが互いを意識し始めるあたりは少しドキドキした♡
古いドラマだけど、真田広幸と桜井幸子の『高校教師』を思い出した。
もちろん全然違う話だけど(汗)。

そして結ばれる二人。カミーユは師匠であるロダンと甘い時間を過ごす。
でもロダンは自分だけの男にはならない。
いつも付きまとうのはロダンの内縁の妻ローズ。実際、この三角関係は15年にも及んだというから、カミーユの苦悩は相当なものだったはず。嫉妬に狂ったことも数え切れないほどあると思う。

このローズとの確執もあって、カミーユは自分の成功を強く求めるように…。
けれど女である彼女の成功は時代が許さない。

やがてカミーユはロダンが自分の出世の邪魔をしていると被害妄想に陥り、狂気の世界をさまようように。
物語はとっても哀しい結末を迎えた。

このミュージカル、とにかくナンバーがどれも素晴らしかった。
新妻聖子&石丸幹二、どちらも心に残る歌声だった。

ラストのカミーユの歌ではすっかり心を打たれて、最後はポロポロと涙まで出てきちゃって(汗)。
また、カミーユの弟ポール役を熱演していた伊礼彼方のナンバーも耳に残ってしまい、帰りに思わず口ずさんでしまったほど。

カミーユの両親は西岡徳馬と根岸季衣。どちらも存在感は抜群。
でも歌わなくてもよかったかも…。
新妻&石丸&伊礼くんの素晴らしい歌声だけで十分だった。

演出はあの白井晃だったのね。どうしても俳優さんというイメージが強いけど、こんな素晴らしい作品を手がけていたとは!

『SideShow-サイド・ショウ-』のときも思ったけど、ハッピーエンドで終わらないから、より心に残る作品になったのかも。

とにかく、二人が互いに認め合うほどの天才肌の芸術家だったことが皮肉に思えた。どちらかが凡人だったらもっと楽だったはずなのに。
でも凡人だったら、そもそも結ばれることもなかったか…と思ったり。
天才であるがゆえに、生まれてしまう葛藤。
凡人の私には到底理解できない感情だけど、カミーユが幸せな瞬間だけを思い浮かべながら最期の瞬間を迎えたと信じたい。

 
今回は良席を取っていただいた上にお土産まで♪
GOLD~カミーユとロダン~お土産1

それにしても『SideShow-サイド・ショウ-』『GOLD ~カミーユとロダン~』、『ピアフ』と、実在した人物を描いた作品は見終わったあとに想像が膨らむ。

 
美味しいクッキーをいただきながら・・・
GOLD~カミーユとロダン~お土産2
カミーユを思うティータイム♡

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