以前も触れたけど、昨年、試写会場で号泣してしまった韓国映画『ハーモニー 心をつなぐ歌』がついに日本でも公開!
『ハーモニー 心をつなぐ歌』
(2010年/韓国/115分)
©2010 CJ Entertainment Inc. All Rights Reserved
シネスイッチ銀座、新宿バルト9ほか全国公開中
配給:CJ Entertainment Japan
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
チョンジュ女子刑務所で服役中のジョンへ(キム・ユンジン)
おなかの子を夫の暴力から守るために殺人を犯した罪で服役していた彼女はある日、慰問にやって来た合唱団の歌声に感銘を受ける。
自分たちでも合唱団を結成しようと思い立ったジョンへは、半年間で成果を上げることを条件に所長から結成の許可を得て、早速メンバー集めを開始するが―。
この赤ちゃん!
可愛いだけと思ったら大間違いよ。
こんなに小さいのに、間違いなく演技してる。素晴らしい!
*****
舞台は女子刑務所。ハッキリ言って韓流スター不在の作品で、イケメン男子は一人も出てこない。
それでも韓国では300万人もの観客が劇場に足を運んだという。華やかな作品が多い中で、あえて本作を選んで劇場に行く。その感性もまた素晴らしいと思う。
実はこの映画…。「TV station」の記者さんから「相当泣けるから、絶対に一人で行かないほうがいいよ!」とアドバイスがあった。
そういうわけで、辛口映画評論家として知られる前田有一氏と一緒に行くことに…。一人で行かなくて大正解だった。
この日、何がすごかったかといえばプレス試写会の雰囲気。
映画の中盤から周囲ですすり泣く声が…。
しかも女性だけでなく、オジサンたちまで泣いているw
試写会場がこんな空気に包まれるのを初めて経験した。
もちろん私も途中から涙が止まらず、顔が大洪水(汗)。
韓国映画って、家族の“絆”や“情”を描かせたらピカイチだな~と、あらためて実感した。
もう一つ加えるなら・・・
邦題にするにあたり、プラスされた”心をつなぐ歌”という言葉もまさにストーリーを象徴していて好きかも、こういうセンス。
誰もが心に傷を負っている女子刑務所。一人一人の登場人物の心情が実に丁寧に描かれている。
韓国映画『シュリ』、米ドラマ『LOST』でおなじみのキム・ユンジンはもちろん、死刑囚ムノク役を演じたナ・ムニの表情からも目が離せない。
できるだけ多くの方に観てほしい映画。ご興味のある方は、DVD化を待たずにぜひ劇場へ。やはり映画館で観るべき作品だと思うので。
できれば、大切な人と一緒に観てほしい。そんな作品だった。
オススメ度 ★★★☆☆