加瀬亮主演のホン・サンス監督作品『自由が丘で』がついに今週末から日本でも公開される。
向井理と西島秀俊の結婚にショックを受けた女性たちにとって、加瀬亮や福山雅治、竹野内豊、佐々木蔵之介は独身俳優の“最後の砦”。その加瀬亮が、本作ではムン・ソリらと共演している。
『自由が丘で』(2014年/韓国/67分)
(c)2014 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.
2014年12月13日(土)よりシネマート新宿ほかにて全国順次ロードショー!
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
2年前、モリ(加瀬亮)とクォン(ソ・ヨンファ)は恋人同士だった
モリは彼女にプロポーズしたが、体調の悪かったクォンはそれを断ってしまう。
モリは日本に帰国したものの、彼女に会うため再び渡韓。けれどクォンは見つからない。
モリは彼女の部屋の近くのゲストハウスに泊まり、彼女を探しながら手紙にソウルでの日々を綴る。
その手紙はクォンの手に渡るが―
彼女は立ちくらみで手紙を床に落としてしまい、順番はバラバラに。しかも1枚は拾い忘れたまま。彼女はバラバラの順番のまま手紙の続きを読み始める。
その手紙には、同じゲストハウスの男と飲んで語り合ったことや
迷子になった犬を見つけたことで、カフェ『自由が丘』オーナーのヨンソン(ムン・ソリ)と出会ったこと
また、ヨンソンといいムードになったことが書かれていて―
モリとクォンの恋の行方は?
映画の中では相変わらず男たちが飲んでいる(笑)。
*****
実は私、先日の『メビウス』を見た直後に、『自由が丘』の試写会に行くことに。
同じ韓国映画でも全然違うこと!
男性の性器が転がっていた『メビウス』と違い、こちらは見た瞬間、ホッとできる映画だったw
ロケ地は安国に実在するカフェなので、ロケ地ウォーカーのばつ丸さんがそのうちUPしてくださるはず。
ホン・サンス監督のファンで、会ったときから意気投合したという加瀬亮。
それでも慣れない撮影スタイルには戸惑うこともあったそう。
みんなで酒を飲みながらキャラクターについての話し合い。
それはいいとして、台本は撮影当日の朝に配られて、そこからセリフを暗記するという独特の現場。集中力がなくてはとてもできないキャラクター作りなんてできないし、加えて演技力がないとホン・サンス監督やキム・ギドク監督の作品にはまず出られないだろうなーって、容易に想像できる。
ちなみに劇中でモリが来ている洋服や背負っているリュックは、加瀬亮が日本から持ち込んだ自前のもの。
モリが読んでいる小説『時間』(吉田健一著)
これも加瀬亮の私物なんだとか。
個人的には『ヘウォンの恋愛日記』や『ソニはご機嫌ななめ』のほうが好きだったけど、これはもう好みの問題かなーと。
オススメ度 ★★☆☆☆
いつもゆるやかに時間が流れるホン・サンス監督作品と、バラバラになって時間が前後してしまった手紙。それに加瀬亮の小説『時間』。
時間 (講談社文芸文庫) すべてがピタリとハマったパズルのよう。 |