いろいろな意味で微妙な感じの韓国映画『花、香る歌』が明日から日本でも公開される。
主演はMiss Aのスジ
ますますキレイになって魅力的だけど、本作では別人のよう。
『花、香る歌』
(原題:『桃李花歌』 2015年/韓国/109分)
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2016年4月23日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
朝鮮時代末期に実在した“パンソリ”の初の女流唄い手チン・チェソンの生涯を描いている。
“パンソリ”は伴奏に合わせて唄と言葉、身振りを交えて物語を歌い上げる伝統芸能。
2003年にはユネスコ無形文化遺産に登録されたが、チン・チェソンが生きた時代はまだ女性には御法度だった。
朝鮮時代末期―。
朝鮮で初めてパンソリ塾を創設したシン・ジェヒョ(リュ・スンリョン)
シン・ジェヒョと出逢ったチン・チェソン(スジ)は、パンソリの唄い手になることを決意。ところが当時、女性が唄うことは禁じられていた―。
チェソンは男装して舞台に上がるが、バレてしまう
やがて、時の権力者となる興宣大院君(キム・ナムギル)の目に留まり―
宴への参加を特別に許されるが―
それは命を賭けた一世一代の勝負だった。
*****
韓国ミュージカルで女優さんの歌声に圧倒される今、女性に歌えない時代があったとはただ驚くばかり。
本作を見るにあたり、『沈清伝』や『春香伝』の大まかなストーリーを知っていると分かりやすいかも。
損益分岐点となる観客動員数が260万人なのに対し、実際の累計観客数は31万人程度だったので、韓国での興行成績は大惨敗。
スジの歌唱力や演技力も指摘されたようだけど、それは見る人によって感想が分かれるところ。
映像を見ていると過酷な撮影に臨んでいたことが伺える。
それでも思っていたよりスジの魅力が伝わってこないかな。
物語は淡々としていて退屈な気もするけど、自由に生きることが難しかった時代ならではの絶望と希望が感じられる。
チェ・チェソンのその後の人生については資料がないようで、晩年をどのように過ごしたのか分からないのが少々残念。
以前、ある大学教授がおっしゃっていた。
「資料がなく、本当のことが分からないのもまた歴史」と。
だから、余計に惹かれるのかもしれない。
オススメ度 ★★☆☆☆
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