こちらも明日から公開される。待望の『密偵』。
とーっても見ごたえがある。
『密偵』(2016年/韓国/140分)
(C)2016 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2017年11月11日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー!
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
1920年代、日本統治時代の朝鮮半島―。
イ・ジョンチュル(ソン・ガンホ)は日本の警察に所属
朝鮮人でありながら、独立運動団体「義烈団」を監視していた。
命令したのは部長のヒガシ(鶴見辰吾)
ジョンチュルは義烈団リーダーのキム・ウジン(コン・ユ)に近づいて懇意に
それは義烈団の団長チョン・チェサン(イ・ビョンホン)がジョンチュルを引き込むための餌だった―
そうやって義烈団と日本警察の情報戦が展開する中、義烈団は上海で大量の爆弾を入手。
日本警察が目を光らせる中―
爆弾は京城(現ソウル)に向かう列車に積み込まれた。
列車の中にも密偵はいる―
敵か味方か、密偵は誰なのか
互いに探り合うジョンチュルとキム・ウジンたち
爆弾を積んだ列車は国境を越えて京城へと向かうが、そこで待っていたのは―。
■義烈団と伝説のキム・ウォンボン
140分という長い尺だが、冒頭のシーンから魅せられ、緊張しっぱなしだった。
映画『暗殺』にも登場した「義烈団」は、独立運動家の金元鳳(キム・ウォンボン)が作った組織。
『暗殺』ではこのキム・ウォンボン役をチョ・スンウが演じていた。
まさに伝説のリーダーといわれているようだが、本作ではキム・ウォンボンをモデルにしたチョン・チェサンという役をイ・ビョンホンが好演。
チョ・スンウのときとはまた全然違ったキャラになっていて面白い。
過去には実際に「義烈団」の団員と朝鮮人警部が協力して爆弾を中国から持ち込み、暴動や暗殺工作を行おうとして逮捕される事件もあり、それが本作のモチーフになったそう。
ちなみにキム・ウォンボンは戦後、自ら北朝鮮に渡り、要職に就いたところまでは広く知られているけど、粛清によって失脚してからの記録が曖昧で・・・。
自殺したようだが、その経緯や死亡時期などは明らかになっていない。
信念を持って組織を動かしていた人物だったのに、まさか自身が人生の最後に粛清されるとは思ってもみなかっただろう。皮肉な結末というほかない。
ソン・ガンホとイ・ビョンホンが酒を酌み交わすシーンは鳥肌もんだが、終盤の列車内のシーンでは脇汗をかいたほど(笑)。コン・ユもオム・テグも素晴らしいっ!!
オススメ度 ★★★★☆
グッド・バッド・ウィアード 特別版 (2枚組) [DVD] 同じ監督の作品。ソン・ガンホとイ・ビョンホン主演でも全然違った作風♪ |