あながちフィクションとは思えない内容で面白かった。
この映画って、“韓国”のお国柄あっての発想だと思う。
『ザ・キング』、来週10日(土)より日本でも公開される。
『ザ・キング』(2017年/韓国/134分)
(c)2017NEXT ENTERTAINMENT WORLD & WOOJOO FILM All Rights Reserved.
2018年3月10日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
ケンカ好きの貧しい青年だったテス(チョ・インソン)は権力を持つ検事に憧れ、猛勉強の末に夢を実現。
新人検事となり、幸せな結婚生活を送っていた―
地方都市で多忙な日々を送るテスだったが、ある事件をきっかけにソウル中央地検のエリート部長と出会う。
その名はハン・ガンシク(チョン・ウソン)
このハン部長との出会いでテスの平穏だった人生は激変する。
富も名声も手にしたハン部長は、他人を踏み台にして出世し、大統領選挙を利用して権力をつかんだ“1%の成功者”だった。
先輩検事ドンチョル(ペ・ソンウ)の推薦でテスは栄転
ソウル中央地検の戦略部で、次期検事長の呼び声も高いハン部長の下で働くように。
やがて欲にまみれたハン部長の本性を知るが―
テスもまた次第に悪の魅力に染まっていく。
そんなとき、故郷の幼なじみと再会するテス。
ドゥイル(リュ・ジュンヨル)どの友情は変わらず―
幼なじみの彼は「汚れ仕事があれば、お前の代わりに俺がやる」と、テスに約束するのだった。
大統領選挙の時期になると、戦略部の検事たちは昇進や保身をかけて動き出す。
最高の人生が永遠に続くと信じていたテスだが、悪徳行為を嗅ぎつけた監察部が彼らの前に立ちはだかる。
“無敵のキング”だった男たちに制裁の刃がすぐそこまで迫っていた―。
■若き検事の成り上がり人生
ジャンルに関わらず、人が善から悪へと転がり落ちていく姿は面白い。
「こんなはずじゃなかった」と人生を振り返るところは『ペパーミント・キャンディー』を思い出し、最後に笑うのは誰だろう?と思わせるあたりは『インサイダーズ/内部者たち』のようでもあった。
去年1月に韓国で公開され、動員した観客数は530万人。
まさに、韓国社会で最高権力者の足元がグラついていた頃、それだけ多くの国民がこの映画を見ていたってことね。
本作で誰か一人と結婚するとしたら、皆さんは誰を選びますか?
- 成り上がり人生で犯罪に罪悪感を感じなくなったテス
- 他人を踏み台にし、汚い手でのし上がるハン部長
- 甘い汁を吸いながら調子よく生きるドンチョル
- 暴力団のボスを裏切って、自分がボスになるドゥイル
うーん、究極の選択。
真顔でバブリーなダンスを踊る男たちの姿は結構イケてたよ♪
オススメ度 ★★★☆☆
Clon - 不朽の名作 (3CD)(韓国盤) 劇中で男たちが『私は!』をノリノリで踊ってる♪ |