ここ1~2年で見た韓国映画の中で一番面白かったかも。
イ・ビョンホン×チョ・スンウ×ペク・ユンシクが心理戦を繰り広げる『インサイダーズ/内部者たち』。この大ヒット映画が今週から日本でも公開される。
私の中では『ベテラン』以上の面白さだった。
『インサーダーズ 内部者たち』
(原題:『内部者たち』 2015年/韓国/130分)
(c)2015 SHOWBOX AND INSIDE MEN, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
配給:クロックワークス
2016年3月11日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか、全国ロードショー!
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
ここから先、ざっとあらすじを書くけどネタバレはしない。
かなり面白いストーリー展開になっているので、ネタバレを見ないで劇場に向かうことを強くオススメする。
映画あらすじ
大財閥「ミレ自動車」のオ会長は与党のチャン・ピル(イ・ギョンヨン)に選挙資金を提供し、彼を大統領にして、自ら政治をも支配しようとしていた。
このチャン議員にオ会長を紹介したのは「祖国日報」の主幹イ・ガンヒ(ペク・ユンシク)だった。
ガンヒは自分も大臣のポストを手に入れるため、チャン議員を大統領にするためのシナリオを書き、国民を扇動する策士。
裏ではアン・サング(イ・ビョンホン)を利用
悪事を代行させていた。
一方、ソウル地検の検事ウ・ジャンフン(チョ・スンウ)はチャン議員の不正を暴くため、裏金ファイルを探していた。
ジャンフンはどんなに実力があっても、コネと学歴重視の地検で、自分が出世できないことを知っていた。
不正を暴くことだけが、コネなしで最高検察庁に行ける最後のチャンスだったのだ。
ところが、「ミレ自動車」の裏金ファイルをサングに奪われ、途方に暮れる。
裏金ファイルを奪ったサングは、オ会長を脅迫し、さらなる成功を手にしようとするが、彼もまた失敗し、拷問を受ける羽目に。
そしてサングは右手を失い、失脚していく―。
2年後―。
ジャンフンはいまだチャン議員の捜査を続けていた。
チャン議員の周辺を調べていると、水面下でサングの存在が浮かび上がる。
その動きから、チャン議員への復讐を企んでいるサングが裏金ファイルのコピーを持っていると確信。チャン議員らによってピンチに陥ったサングを助けるのだった。
ジャンフンは出世のため、サングは復讐のため―
二人は手を組んで事実を告発しようとするが、ガンヒによって思わぬ罠が仕掛けられ、窮地に陥る。
それぞれの思惑が絡み合い、告発が思いもよらぬ結末へと向かっていく。
*****
人気漫画家ユン・テホの作品なのね。映画『黒く濁る村』やドラマ『ミセン-未生-』の原作者でもある。
未完のウェブ漫画を本作のシナリオで完成させ、スクリーンで完結させるという。作品の制作そのものもドラマチックな展開だったのね。
130分あるけど、話が次々と展開していくので、長いとは感じなかった。
年末にソウルで特別に公開されたディレクターズカット版はなんと、これより50分も長く、180分もあるそう。
一体、どのシーンがどんなふうにカットされたのか。
ディレクターズカット版も見たくなった。
本作を見終わると、人が信じられなくなるw
ハッキリ言って、裏切りの連続。味方のフリをしながら、いかに上手く相手をだますか。それが重要。
なので、ネタバレ等を見ないほうが、より本作を楽しめると思う。
それにしても、チャン議員らが爆弾酒を作るシーンは笑える。
地位のあるオッサンたちがこんな遊びを…。
いや、あり得るかもw
実際にある話だから、監督はこんな演出をしたのでは。そんなふうにも想像できる。
とりあえず、皆さんも劇場で魅力あるキャストにだまされてください。
イ・ビョンホン演じるサングが口にする
「モヒートに行ってモルジブを…」のシーンもお見逃しなく!
オススメ度 ★★★★★
タチャ イカサマ師 [DVD] 見終わると、すっかり人間不信(笑)。 |