韓国ミュージカル&演劇等

■韓国ミュージカル『マタハリ』①一幕 あらすじ

投稿日:2016年5月3日 更新日:

前回も書いたように、今日は韓国ミュージカル『MATA HARI
マタ・ハリ』一幕の簡単なあらすじや主要な曲などを書きます

韓国ミュージカル『MATA HARI マタ・ハリ』
マタハリ-ワールドブレミア1
ただ、どんなにザックリとあらすじを書いてもネタバレに
なってしまいます

畳みますので、未見の方、ストーリーを知りたくない方は、
以下をスルーしてくださいね。

これから観に行かれる方の予習になるといいのですが、
念のため重要なキーワードは「」をつけて、文字を白く
反転させておきます。
読みづらいと思いますが、ネタバレOKな方は、白く反転した
部分をなぞってください。

なお、制作会社からいただいたあらすじと、自分の記憶を
たどって大まかに書きますが、開幕してから現在に至るまで
演出がかなり変わっています。
多少の間違いや演出の変更についてはどうかお許しを。
まぁ、そこがまた本作の面白さかもしれませんが。

『MATA HARI マタハリ』ワールドプレミア<1幕>

時は1917年―。
野原に立っているマタ・ハリ(オク・チュヒョン)に軍人らが
銃を向けている。
「照準!」と声がかかると同時にMCが登場し、時間が
止まる。
このMCの案内で、彼女の記憶も9ヵ月前のムーラン・
ルージュへと遡っていく。

Let The Dance Bigein/춤을 시작해(MC&アンサンブル)
MCとアンサンブルが登場し、「今夜、ムーラン・ルージュで
マタ・ハリのストーリーが語られる」という。
「現実は時々ウソをつくけど、劇場はいつも真実だから」と。

フランスは第一次世界大戦の真っ只中だったが、ここムーラン
ルージュにおいて、“人生は美しいもの”であって、危険といえば
恋に落ちることしかない。

当時、ダンサーのマタ・ハリはヨーロッパでもっとも有名な
スターだった―
2016年3月 マタハリ2
舞台上でセクシーなインド舞踊「寺院の踊り」を披露する
マタ・ハリ。この舞台こそが彼女を一躍スターにしてくれた
場所だった。

このシーンに目が釘づけになりました。マタハリが踊るごとに
 衣装を脱いでいぎ、最後は美しいボディを披露します。
 例えるなら、ビキニ姿も同然の衣装。
 腕やお腹、脚に贅肉がついていたらまず着られません。
 マタハリのセクシーダンスはもちろん、この衣装も必見です

そこにフランス情報部のラドゥー大佐(リュ・ジョンハン)が
訪れてきた。

Be A Spy/스파이가 되어(ラドゥー)
ラドゥはマタ・ハリにフランスのスパイになるよう依頼する。

これはラドゥ大佐のナンバーなんですが、マタ・ハリに
 スパイになるよう持ち掛けるのに、なぜかタンゴダンサーズが
 出てきて、ほんの少しだけタンゴチックなダンスを見せます。
 このタンゴダンサーズですが、私の記憶では3回登場しました。
 どれも同じ曲が流れ、マタ・ハリも少し絡んでいます。
 オク・ジュヒョンの脚の長さが際立ちました。
 この曲での振付は短足だとカッコつきません

スパイになることを拒否したマタ・ハリだったが、ラドゥは
いう。「マタ・ハリが実はマルガレータ・ツェレであることを
知っている」と。それは脅しだった。

オランダ出身のマルガレータは夫の虐待から逃れるため、
マタ・ハリとう人物に生まれ変わって生きてきたのだ。

I Won't Go Back/돌아갈 수 없어(マタ・ハリ)


ラドゥが帰った後、スパイになるか悩んだマタ・ハリだったが、
不幸だった過去には戻りたくない。
自分には“マタ・ハリ”が必要で、彼の提案を受け入れるしか
なかった。

この曲で、マタ・ハリの悲惨な過去がよみがえります。
 「もう、あの頃には戻りたくない」
 オク・ジュヒョンが歌い上げ、強い意志が感じられます。
 これ、必聴

ラドゥのことで悩んだマタ・ハリがセーヌ川のほとりを歩く。
そこに、助けを求める声が…。
不時着し、燃えている飛行機からパイロットのアルマン
(ソン・チャンウィ)が脱出しようとしていたのだ。
アルマンを助けるマタ・ハリ。運命的な出逢いだった。

From Way Up There/저 높은 곳(アルマン&マタ・ハリ)


アルマンの歌に、気づけば声を重ねているマタ・ハリ。
酔っ払いに絡まれるが、ここでもマタ・ハリがアルマンを
助けることに。二人は急激に惹かれ合う。

このソン・チャンウィ演じるアルマンがとーってもいい
 (映像はVIXXのレオだけど)
マタハリ-ワールドブレミア2
 序盤、コミカルに笑わせてくれるけど、中盤では勇敢な兵士に
 その後、マタ・ハリと切ない恋を繰り広げていきます
 このナンバーも大好きです。
 このあとの酔っ払いに絡まれるシーンは、その日によって
 面白かったり面白くなかったり。
 ワールドプレミアの日はオク・ジュヒョンの「ヤーッ」と
 追い払う姿があまりに強烈で客席は大爆笑でした。

その頃、ラドゥーは戦争の状況報告を受けていた。
フランス軍はドイツの攻撃によって大きな被害を受けている。
ラドゥはこの戦争によって多くの軍人が死んでいく現実に
怒りと絶望を感じていた。
彼はフランスを救うためにもマタ・ハリの協力が必要だと
考えていた。

Ten Thousand /수천 명의 목숨(ラドゥ)


一方、ラドゥの妻キャサリン(ソヌ)は、夫とマタ・ハリが
浮気していると思い込み、ラドゥを非難する。
(映像の後半は次のマタハリの曲「The Girl I Used To Be」
 こちらの映像ではキム・ソヒャンの歌が聴けますね)

この作品の一番の被害者キャサリンの登場です。
 出番を大幅に減らされた挙句、歌までカットされたんだとか。
 この日、そんなキャサリンを見て思いました。
 ここまでカットしたのならいっそのこと…
 それぐらい存在感の薄いキャラになってしまい、気の毒に
 なりました
 このラドゥとのシーンで「アナタと離婚して恥をかくより
 仮面夫婦でいるほうを選ぶ」云々って話になるのですが、
 ここも曲を削られたんだと思います。

女たちが戦場にいる恋人や夫を心配している間、マタ・ハリと
アルマンは親密な関係になっていた。幸せな時間を過ごす
マタ・ハリに、アルマンはオルゴールをプレゼントする。
彼女は本当の自分マーガレットについて告白。アルマンは
マタ・ハリの心の痛みに共感し、彼女をさらに愛するように―。

アルマンが任務のため、部屋から出ていくと、マタ・ハリは
気づく。自分の中の純粋な少女マルガレータが目覚めたことを。
彼は信頼できる人。恋に落ちてもいいほど信頼できる人だと
感じる。

The Girl I Used To Be/예전의 그 소녀(マタ・ハリ)


(ここで流れるのは、この映像の前半の曲です。後半の曲は
 この時点ではまだ聴かないほうがいいかもしれませんね
 歌っているのはオク・チュヒョン。木佐彩子ではありません。

韓国映画でもよく感じることですが、韓国はアイテムの
 使い方がとても上手い。
 このオルゴールは重要なアイテム。流れる曲「マタ・ハリの
 記憶」には最後の最後で
思いきり泣かされました。

アルマンが格納庫に行くと、少年兵士のジャークが不安に
怯えていた。彼は、任務のため偵察に行くのが怖いという。
アルマンは同僚パイロットらと一緒にジャークを励ます。

If You Fail/추락할 땐(アルマン、ジャーク、アンサンブル)


墜落するときは英雄らしく、誰よりも男らしく
墜落するときは勇気と自由を 
我らの人生最後の戦争
(映像の後半は二幕に出てくる曲なので、このシーンには
 関係ありません)

この曲、とーっても好き
 詩はとても悲しいのですが、悲観的にならないメロディーが
 いいですね。不安がっていたジャークもこの歌で気持ちを
 強くします。

ところが、次の瞬間、アルマンの前にラドゥ大佐が登場。
マタ・ハリとアルマンの出逢いは偶然ではなかった。
すべてはラドゥによって仕組まれたことで、アルマンは
自分の任務を遂行したに過ぎない。
マタ・ハリの心をつかみ、彼女のことを調べ、自分自身が
スパイとして適任者だと信じ込ませること。
それがアルマンに与えられた任務だった。

アルマンは上司のラドゥに報告する。
「マタ・ハリは自分たちの出逢いを偶然だったと思い込み、
彼女への感情も本物だと信じている」と。
アルマンは出逢った日から今日まで監視してきたマタ・ハリに
関する報告書を提出する。ラドゥはアルマンに、これ以上
マタ・ハリと親しくならないよう警告する。

そんなことも知らず、マタ・ハリはスパイになることを決意。
危険を感じたアンナは止めるが、マタ・ハリは知っていた。
ラドゥに従わなければ、アンナにも害が及ぶであろうことを。

この日、マタ・ハリの招待で、アルマンが初めて彼女の舞台を
見に来た。
彼女は普段の自分から“マタ・ハリ”へと変わっていく姿を
アルマンに見せる。アンナ以外の人に初めて見せる自分の
本当の姿だった。

Becoming Matahari/마타하리가 되다(マタ・ハリ)

マタ・ハリの着替えを待っている間、アルマンはダメだと
思いつつ、彼女に惹かれていく自分に気づく。

Didn't Mean To/안 되는데(アルマン)

このあたり、とても残酷なシーンだと思いました。まるで
 少女のようにアルマンに恋をしているマタ・ハリと、真実を
 打ち明けられないアルマン。二人を見ていると胸が痛みます。

ラドゥの事務室では、将校から「ドイツの暗号を解読した」と
報告が入る。
その頃、マタ・ハリが到着。ラドゥはドイツ軍上級司令部の
フォン・ビッシング大佐を誘惑し、彼が持っているフランス
攻撃計画の情報を手に入れるようマタハリに命じる。

ラドゥから渡されたカメラ入りのペンダントと、睡眠薬の
入った指環を手に、マタ・ハリはフォン・ビッシングを誘惑。
フォン・ビッシングからも「ドイツのスパイにならないか」と
持ちかけられるマタ・ハリだったが、彼を眠らせ、任務を
成功させる。

重要な情報を手に入れたマタ・ハリはすぐにパリには戻らず
リヨンにある小さなホテルでアルマンと逢う。
感情を抑えようとするアルマンだったが、もはやマタ・ハリに
恋したことを認めるほかなかった。二人はこのホテルで幸せな
時間を過ごす。

マタ・ハリが戻ってこないことに激怒したラドゥは、アンナを
脅して行方を聞こうとしていた。
そこにマタ・ハリが戻ってくる。
フォン・ビッシングから得た情報をマタ・ハリから受け取った
ラドゥは、今まで抑えてきた感情に火がつき、マタ・ハリに
強引にキスしようとする。嫌がるマタ・ハリを助けたのは
アンナだった。

本作においては悪役のラドゥーだけど、ちょっと胸キュンの
 シーンかも

少年兵士ジャークの行方を捜すアルマン。けれど誰もその
行方をを知らないという。
そこにラドゥが現れ、マタ・ハリの2日間の行方について
聞くが、アルマンは「ベルリンにいた」と嘘をつく。

そんなアルマンにリヨンのホテル宿泊証を見せるラドゥ。
アルマンが任務を忘れ、彼女と親しい関係になったことを
非難する。

Man To Man/남자 대 남자(ラドゥ&アルマン)


アルマンもまた
「大佐も彼女に私的な感情を持って嫉妬している」と言い返す。

ここでラドゥはアルマンに、危険といわれているドイツ軍の
占領地ヴィッテルへの偵察任務を指示する。
それはアルマンが生きては戻ってこられないであろう場所。
また、兵士によってジャークの死亡が報告される。

この歌、しびれます。
 残念だったのは、この日、ラドゥ役のリュ・ジョンハンが
 元気なかったこと
 ソン・チャンウィがYou Tubeの映像と違って絶好調なのに
 対し、リュ・ジョンハンの感情がイマイチ爆発せず、この
 ナンバーの魅力が半減しました。

 あとで聞いた話では、この日のリュ・ジョンハンの緊張は
 半端じゃなかったとのこと
マタハリ-ワールドブレミア3
 それはそうでしょう。
 この日、レセプションパーティの会場もそうでしたが、
 韓国のみならず、世界中のミュージカル界の代表が集まり、
 作品も観劇したのだから。

 作曲家のフランク・ワイルドホーンも観劇
マタハリ-ワールドブレミア4
 そんなこんなで一幕のリュ・ジョンハンは元気がないというか、
 いつものような歌声を発揮できず
 そういう部分も含めて、舞台ってやっぱり生モノなんだなーと
 思いました。

その頃、ベルリンではフォン・ビッシングが、マタ・ハリの
スパイ行為を知って激怒。彼はマタ・ハリに復讐しようとする。

何も知らないマタ・ハリは飛行場でアルマンと逢っていた― 

Some Place/어딘가(マタ・ハリ&アルマン)


ヴィッテルに向かうアルマンを心配し、涙するマタ・ハリだが、
この任務が生きて戻ってこられないほど危険だとは知らなかった。
また、ラドゥとフォン・ビッシングによって、これから自分が
危険に陥っていくことも、このときの彼女はまだ知らない。

よくよく考えると、飛行場での別れはとても悲しいシーン。
 アルマンの身を案じながらも、彼が戻ってくることを信じて
 疑わないマタハリ。
 それに対してアルマンは生きて戻ってこられないことを
 知っている。
 同じように別れを悲しむ二人なのに、違った思いを胸に
 秘めていたわけです。

<一幕>終了。

以上です。
かなり長くなってしまいました。この調子で二幕もイケるかな
ダメかもしれない(笑)。

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