朝鮮王朝時代、暴君として名を残した燕山君と、その姦臣、二人を取り巻く女たちを描いた映画『背徳の王宮』は官能時代劇というジャンルになるのかな。
見終わったとき、脳裏に焼き付いていたのは燕山君を演じたキム・ガンウでも、姦臣スンジェ役のチュ・ジフンでもなく、女同士の激しい濡れ場だったw
『情愛中毒』のイム・ジヨンも、『アトリエの春、昼下がりの裸婦』のイ・ユヨンも脱ぎ損だったのではないかと思いきや、110万人もの観客が入っていたのね~(汗)。
おそらく、そのうち100万人の観客も、鑑賞後は女優二人のフルヌードのシーンを話題にしたのではないかと想像する。
『背徳の王宮』(原題:『姦臣』 2015年/韓国/131分)
(c) 2015 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
2016年3月19日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
時は1505年―。希代の暴君として知られる燕山君(キム・ガンウ)が朝鮮王朝第10代国王となっていた。
燕山君は側近のイム・スンジェ(チュ・ジフン)を信頼
スンジェとその父に操られ、自分の母親を死に追いやった勢力を粛清し、イム親子は宮中で実権を握るのだった。
色欲に溺れた燕山君は「国の隅々まで目を行き届かせるため」という理由で、国中の美女を王宮に集めることに。
スンジェが1万人もの美女を強引に招集
女たちは生きるため“王の女”を目指して、官能の秘技をその肉体に刻み込んでいく。
燕山君の寵妃チャン・ノクス(チャ・ジヨン)も黙ってはいない
彼女は野心に満ちた芸妓チュンメ(イ・ユヨン)を使ってスンジェをけん制する。
一方、スンジェはダニ(イム・ジヨン)に王の寵愛を独占させようと、特別な性技指導をするが、その権力争いは激しさを増していき―。
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実話に基づいて描かれているものの、もちろんフィクションも織り交ぜているから、どこからどこまでが真実か細かいことは分からない。
1万人もの美女を宮中に集めておいて、そこから“名器”を持っているかどうか身体検査を受けるとか、アソコの毛や穴の大きさまで調べるとか、不思議な感じがした。
最初から、その検査に合格した女性だけを宮中に連れて行けばいいのに…w
その検査で早々と戦力外になった女性がいたとしたら、それってすごくかわいそう。
それに、王を悦ばせるため体位を教え込まれるのは分かるけど、感度までチェックされるというのも判定基準がよく分からず(笑)。
一番、わからないのは、ダニとチュンメの頂上対決。
これで勝敗が決まるわけだけど、その基準も極めて曖昧。
…と、ツッコミどころ満載の映画で、女性二人の濡れ場は濃厚でありながら、キレイでもあった。
うーん、劇場にはカップルで行くならいいけど、家族や女同士で行くと鑑賞後は少し気まずいかも(笑)。
ちなみに、悪女チャン・ノクス役はミュージカルでも大活躍のチャ・ジヨンが演じている。こちらも色気タップリ♡
ミュージカルとはまた違った魅力を感じた~。
オススメ度 ★★☆☆☆
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