今週末から日本でも公開。作品内でのソル・ギョングの変貌ぶりに絶句した『殺人者の記憶法』。
『殺人者の記憶法』(2017年/韓国/118分)
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2018年1月27日(土)よりシネマート新宿ほか全国公開
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
獣医のビョンス(ソル・ギョング)は元殺人鬼
今は娘のウンヒ(キム・ソリョン)と穏やかに暮らすも、アルツハイマーで記憶が途切れがちに。
そのため日々の出来事を録音することを習慣にしていた。
ある日、接触事故を起こしたビョンスは謎の男テジュ(キム・ナムギル)に出会う。
その目つきを見たビョンスは、テジュもまた殺人犯だと確信。だが警察に通報しても信じてもらえない。
やがてウンヒに近づくテジュ
二人が交際を始めたと知って、ビョンスは一人でテジュを捕まえようとするが、アルツハイマーにより記憶が途切れ、混乱していく。
そして再び始まった連続殺人事件。これはヤツの仕業なのか? それとも―?
■まったく先の読めない展開
そもそも軸となるビョンスの記憶が曖昧で、ビョンス自身も混乱。
ビョンスの記憶と録音された記録をどこまで信じるかによってストーリーがかなり違ったものに見えてくるので、どんな結末が待っているのか想像もできなかった。
現実と妄想が入り乱れ、良く言えば「面白い」。悪く言えば「モヤモヤする」。
見る人によって、そんなふうに感想が大きく分かれそう。
韓国での観客動員数は265万人。
これはチ・チャンウク主演の『操作された都市』とさほど変わらない数字だった。
公開されてから1ヶ月後にはマ・ドンソク主演の『犯罪都市』が韓国で公開されたが、こちらは意外にもロングランとなり、最終的には687万人を動員。
まさかの逆転劇となった。
とはいえ、本作でのソル・ギョングの変貌ぶりには驚愕。知らぬ間にドップリと引き込まれていく。
オススメ度 ★★☆☆☆
殺人者の記憶法 (新しい韓国の文学) ベストセラーとなったキム・ヨンハの小説が原作。 |