GW中に公開される。ソル・ギョング&シワンの『名もなき野良犬の輪舞』が!
『名もなき野良犬の輪舞』
(原題:『不汗党:悪い奴らの世界』2017年/韓国/120分)
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2018年5月5日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
刑務所から出所したヒョンス(イム・シワン)
出迎えに来たのはズラリと並んだ柄の悪い男たちと、真っ赤なコンパーチブル。乗っていたのは中年ヤクザのジェホ(ソル・ギョング)。
麻薬密売組織のナンバー2であるジェホは、ボスであるコ社長(イ・ギョンヨン)にヒョンスを引き合わせ、仲間に入れる。
時は遡って三年前。
刑務所を仕切っていたジェホだったが―
大物の囚人が入獄してきたことで勢力図が一変。子分たちからも見放され、孤立無援に。さらに命まで狙われてしまう。
そんな窮地を救ってくれたのがヒョンス
ジェホはヒョンスの助けを借りて、刑務所内での実権を取り戻す。
ジェホの命を狙ったのはなんと親分のコ社長
ジェホがやがて自分の地位を脅かすと考え、密かに葬り去ろうとしていたのだ。
ジェホとヒョンスは絆を深めていくが、ヒョンスには別の思惑があった。
実はヒョンスは、コ社長の犯罪組織を一網打尽にするべく送り込まれた潜入捜査官。難病を患う母親の治療のため、危険な任務を引き受けたのだった。
ところが、母親の突然の死で状況が大きく変わる。
ジェホとの絆を深めていったヒョンスは意を決して自分の正体を明かす。「警察官だ」と。
出所したジェホは組織を乗っ取る機会を伺う
ヒョンスも組織で急速に頭角を表すが、一方でコ社長は警戒心を強めていく。
また、同じ頃、警察の上司チョン主任(チョン・ヘジン)もヒョンスの警察に対する忠誠心を疑い始めていた。
警察と組織の狭間で危険な綱引きをするヒョンス
チョン主任は、それまで隠していた情報をヒョンスに告げるが―。
■言い得て妙の邦題
ハードボイルドの本作の冒頭に登場する“赤いコンパーチブル”。
私の世代だと、「なんてったってアイドル」が思い浮かぶんだけど、本作は血生臭さよりもこうした演出や遊び心が印象的。幾つかのシーンが今も目に焼き付いてる。
ジェホはコ社長の犬で、ヒョンスも警察の犬のような存在。この邦題は原題よりシャレている感じがした。
ジェホは飼い主から捨てられ、殺されそうに。
ヒョンスは飼い主に噛み付こうとする。
まったく違った境遇の2人だけど、それぞれの思惑とビハインドストーリーが交錯して面白かった。終盤はちょっとダレた感があるけどw
韓国での観客動員数は94万人止まり。
意外に少ないと思いきや、少し前に公開されて290万人を動員していた『監獄の首領(原題:プリズン)』とストーリーこそ違えど、かぶる要素も幾つか…。
後発だった本作は、やや新鮮味に欠けたのかもしれない。
オススメ度 ★★★☆☆
ミセン -未生- DVD-BOX1 順調にキャリアを積んでいるシワン。 |