SHINeeのミンホが出演している『長沙里9.15』も本日より公開。
『長沙里9.15』
(原題:『長沙里:忘れられた英雄たち』/2019年/韓国/104分)
©2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2020年6月5日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか順次公開予定
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
北朝鮮の猛攻を受け敗走していた韓国軍は、戦況を打開するためマッカーサー将軍の指揮下で大規模な上陸作戦を計画していた。後に語り継がれる“クロマイト作戦(仁川上陸作戦)”だった。
この奇襲上陸をなんとしても成功させるべく、軍の上層部は無謀ともいえる陽動作戦を発動。長沙里(チャンサリ)への上陸が命じられる。
命令を受けたのはイ・ミョンジュン大尉(キム・ミョンミン)
彼が率いるのは、訓練期間わずか2週間、平均年齢17歳の772人の学生兵たち。
そのうちの一人ソンピル(ミンホ)
支給されたのは使い古された武器とわずかな弾薬、そして最小限の食料だけ。
従軍記者マギー(ミーガン・フォックス)も気づく―
彼らはらはまさに「捨て駒」だと。
それでも祖国のため、愛する者たちを守るため、降り注ぐ銃弾を受けながら、部隊は決死の上陸を試みるが―。
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仁川(インチョン)上陸作戦を成功させるために投入された772人の学徒兵たちによる長沙上陸作戦を描いている。韓国では昨年9月に公開され、観客での観客動員数は114万人。
『友へ チング』のクァク・キョンテク監督作品による戦争映画だが、興行は思いのほか苦戦したのでは。そもそも、この監督の作品は女性の観客にとっては好みが分かれるかも。
学徒兵が犠牲になった点はT.O.P(チェ・スンヒョン)も出演した『戦火の中へ』を思い出す。
本作の舞台は長沙里(チャンサリ)だが、『戦火の中へ』は洛東江での反撃(浦項の戦い)を描いている。
すでに『戦火の中へ』で描かれた悲劇により多数の学徒兵が犠牲となっている中での長沙里上陸。
仁川上陸作戦は成功したけど、その裏では実に多くの犠牲があったのだと痛感させられる。
しかも多数の前途有望な学生たち。いくら国のためとはいえ、あまりにも残酷すぎる。
序盤、登場人物のことがよく分からないうちから悪天候の中、戦闘シーンが始まる。感情移入する間もなく、夜の戦闘が続く。
本編のうち半分以上が戦闘シーンになるので、よほどの戦争映画マニアでない限り疲れるのではないかと思う。戦争映画が苦手な方には104分の本編がとても長く感じられるかもしれない。
後半になり、やっと主要キャラの生い立ちが見えてきて切なさを覚えるが、「朝鮮戦争」や「仁川上陸作戦」について少し予習しておかないと置いてけぼりにされる可能性がある。
オススメ度 ★★★☆☆
戦火の中へ (字幕版) 少しかぶるかもしれないけど。 高地戦 (字幕版) |