日本で今、大手芸能事務所の性犯罪が報じられているけど、このタイミングで韓国のデジタル性犯罪を描いた『配信犯罪』が公開される。
『配信犯罪』
(原題:『ラバン』(※ライブ配信の略)/2021年/韓国/90分)
2023年10月13日(金)よりシネマート新宿、10月20日(金)よりシネマート心斎橋にて公開
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
事件に巻き込まれるのはドンジュ(パク・ソンホ)
彼は悪友らから違法ライブ配信のリンクを受信し、それがカノ女のスジン(キム・ヒジョン)にバレてしまう。
今にもスジンに振られそうなドンジュだが、大企業への就職活動をしながらも彼女の誕生日パーティを準備していた。
まさに、そのとき、彼のパソコンに謎のライブ配信のリンクが送られてくる。
違法なサイトと思われる画面にはスジンの姿が!
“ジェントルマン”と名乗る仮面をつけた不気味な男がスジンに睡眠薬を飲ませようとしていた。
スジンを救うため奔走するドンジュだが、予想もしない展開に―。
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今から4年ぐらい前、韓国でもデジタル性犯罪が大きく報道され、社会に衝撃を与えた。
「n番部屋」は匿名性の高いアプリを利用した大規模なデジタル性犯罪の温床だった。犯人たちはすぐに捕まるかと思いきや、捜査は難航し、事件発覚から主犯格が逮捕されるまで一年以上かかったのではないか。
違法行為にもかかわらず会員数が多く、この事件に嫌悪感を抱いた女性たちは多い。
国民請願では、会員たちの身元公開を要求する声が多かったが、これは明らかにされなかった。このことから、会員の中に政治家や著名人も多く含まれていたことは想像に難くない。
作品は今年6月下旬に韓国で公開され、観客動員数は1万3千人。
内容が内容なので、エンタメ作品というよりは、「事件を風化させたくない」という思いもあって制作したのかなーと想像してみた。映画というよりは「このような事件を二度と繰り返すな」という警告とも思えた。
オススメ度 ★★☆☆☆
国民死刑投票 パク・ソンウンの存在感がすごい! |