まさか、この作品を日本で観ることになろうとは…。
昨年はパスしちゃったけど、今年はお世話になっている方からお声をかけていただき、久々に行くことに。
しかも驚くほどの良席で作品を堪能することができた。ありがたや~♡
『Jack the Ripper』2013 日本公演
公 演:11月4日(月・祝)~11月30日(土)
会 場:KAAT 神奈川芸術劇場
字 幕:韓国語上演で日本語字幕あり
スケジュールやチケット情報、シアタービューイングの開催など詳細は公式HPで!!
不思議なんだけど、この作品って毎回、写真がブレるのよね~w
実のところ、『ジャック・ザ・リッパー』って私には微妙な作品。
OSTを何度も聴くほど、流れるナンバーは結構好き♪
特にグロリアの歌が好きだし、ダニエルと歌う「もしかして」もサビの部分はすっかり韓国語を聴き取れるように。
ジュンヒョンさんが歌うアンダーソンのナンバーもメロディがいいし。ノリのいいナンバーもあって、OSTの元はしっかり取ったと思う。
…が、ストーリーが暗いw
なので、歌は好きだけど後味が悪い。そんな作品に思えて、そこまでハマるほどではないかなーと。
ところが3回目の今回は作品の印象がガラリと変わった。
ストーリーは相変わらず暗いけど(笑)、ダニエルやアンダーソン刑事にこれまでないぐらい共感でき、特に終盤のダニエルがグロリアを抱いて泣きながら歌うシーンに初めてウルッとした(涙)。
過去2回(初回、2回目)、この作品で泣いたりすることはなかったから今回が初めて。
オム・ギジュンのダニエルが想像していた以上に良く、第一希望だった俳優さんで観られてラッキーだったかも。
さらに、ジャック役は大好きなキム・ボムレ氏。素晴らしい重低音ボイスを聴かせてくれた。最後にジャックとダニエルが対峙するシーンも見応えタップリ。
アンダーソン役のキム・ジュンヒョンさんも言うことなし。少々、疲れているように見えたけど、パワーボイスは健在。舞台上ですごく大きく見えた。いつも思うけど、実際にお会いするより舞台で観るほうがずっと大きく見えるから不思議。
一方、女優陣は少し物足りなかった。特にグロリアw
私が一番好きなナンバーも無理して声を出しているようで、ちょっとガッカリ。調子が悪かったのか。それとも実力なのかは分からない。
出番の少ないポリー役のソ・ジヨンのほうが余裕を持って歌っているように見えた。
グロリア役は一番最初がソーニャだったので、私の中のハードルがかなり高くなっているのかも。
演出上の問題はヤッパリ日本語字幕かなーw
今回はほとんど字幕を見なかった。ストーリーも歌も大体、頭に入っていたから字幕ナシでも問題なし。
ただ、初めて観られる方はあらかじめストーリーを予習しておいたほうがいいかも。
というのも、今回は日本語字幕の設置場所がとても悪いので。思うに、良席であればあるほど字幕が見づらいという(汗)。
後方席またはサイドブロックのほうが字幕は見やすいかも。
けど字幕を見ちゃうと、演じている役者さんの表情や姿はなかなか印象には残らない。
ちなみに、今回はステージの下にも字幕が設置されているんだけど、これがまた見づらい。
私は気づかなかったけど、まさかそんなところに字幕が出てくるとは思わなかったし、上演中はその気配すら感じなかった。
このポジションでの字幕は演出の都合上、あまり高い位置には設置できないとのこと。
しかも文字も小さいため、この字幕を読める方は本当に前方席のごくわずかな方だけになると思う。
私が行った日は音響も悪く、音が割れる感じがしたりして耳につくことが多かった。この点は改善されるといいなー。
…と、アレコレ書いたけど、終演後は楽屋へ
控え室は役者の名前ではなく、役名になっている。ダニエルとジャック。アンダーソンとモンローが同じ部屋。
皆さんがメイクを落としていて、待つこと10分。
最初に出てきたのは意外にもグロリアとポリーの二人だった。
というのも、お二人はまったくメイクを落とさず、カツラを取っただけ。早いわけだ。
次がモンロー。
そしてジャック役のボムレ氏。とても低い声の「スゴハショッスミダ~(おつかれさま)」にしびれた(笑)。
少し遅れて今度はオム・ギジュン。テレビや映画だと、やや地味に見えるオム・ギジュンだけど、やっぱり舞台では輝いてる。楽屋でも感じよく挨拶されて、すごく好印象。
最後に出てきたのがキム・ジュンヒョンさんで、久々にお会いし、話できた。
『レミ』のこと、これからの作品などなど。
翌日にはソウルに戻ると言ってた。
そして次回作に入り、今月下旬また日本に戻って、再び『ジャック』に出演するとのこと。
思えば、ジュンヒョンさんと最初にお会いしたのも、この『ジャック』に出演したときだった。あれから3年以上が過ぎたけど、相変わらず話し方も優しく、素敵だった。
『Jack the Ripper』は今月30日まで上演されている。