この日の『ミス・サイゴン』は今シーズン最後なのに、悲惨な観劇となった。
<番外編>でもグチったが、観客のマナーの悪さが原因。
ここは日本なのに…と驚いた。
ミュージカル『ミス・サイゴン』
初回のプレビュー公演で号泣、2回目ではナンバーを楽しみ、最終回のこの日の公演を目に焼き付けるつもりだったけど…ガッカリな展開だったわ。
キャストはこんな感じ
やっぱりキム・スハのキムがもう一度見たくて、チケットを買い足した。
そして何より、地味すぎるクリスから抜け出したかった。
このところ、ずっと地味クリスが続いていたので最後の最後に小野田クリスを見ることができてよかった。
エンジニアはダイアモンド☆ユカイ。
セリフが聞き取りづらい部分もあったけど、キャラはロックンロールなエンジニアで楽しめた。
個性的な駒田&市村エンジニアとはまた少し違ったキャラを模索したのか。
好みは分かれるかもしれないが、私は3人ともアリだと思う。
キム・スハは中盤まで、プレビュー公演のほうが切なくて泣けたけど、二幕のエレンと対面するシーンはさらに感情的でより哀れに思えた。
クリスと再会できる日だけを願って必死に生きてきたのに…
言葉にしなくても見ているだけでそんな思いが伝わってくる。
素晴らしいキムだった。やっぱり、キム・スハのキムが好き♡
小野田クリスは安定していて大満足。ここで上書き保存できてよかった。
印象的だったのは知念里奈のエレン。
ひたすら美しいと思った。
これまで知念里奈の舞台は何度となく見てきたし、楽屋ですれ違ったり、同じエレベータに乗ったこともある。
…が、今まで見てきた、どの知念里奈よりも美しかった。私生活の幸せがにじみ出ている…。そんな感じがした。
上原ジョンと中野ジジは前回と同じ感想になる。
トゥイは藤岡トゥイのほうが私は好きだった。
『ミス・サイゴン』はある程度の予習が必要
実は前回、一緒に見に行った方の中には、ストーリーがよく分からなかったという方も。
何回も見ていると、キムの人生を追っているだけでも悲しく、涙が止まらなくなるけど、初『サイゴン』の方はたしかにほんの少し予習しておいたほうがハマれるかも。
この日は、高校生の団体が入っていて、二幕の「ブイ・ドイ」で笑いが起きた。ここで笑い声が上がるなんてあり得ないこと。
学校の先生がどんなふうに指導したら、あの場面で笑えるのか分からないけど、まったく興味もない、予習もしていない。
そんな人たちだらけだと、こういうことも起こるんだなーとガッカリした。
再演があれば、ぜひまた見に行きたいけど、キム役はキム・スハか、今回残念ながら降板した昆ちゃんで見たい。
見終わったばかりなのに、早くも再演が待ち遠しい。
『ミス・サイゴン』はそんな作品。