韓国版『エリザベート』に魂を抜かれたあとだったせいか。
日本版『エリザ』はアッサリと見ることができた♪
ハマると頭の中でナンバーがグルグル回り、仕事にも影響してくるので、私にはこれぐらいのほうがいいのかも。
この日のキャスト↓
シシィは前回に続き、今回も瀬名じゅん。
トートは前回の城田優くんから、今回は石丸幹二に。城田トートはよかったけど、石丸さんのトートは、トートというより石丸さんそのものだった。
『GOLD ~カミーユとロダン~』のほうがよかったかも。
劇団四季にいた頃と歌い方がかなり変わったとファンの方に聞いたけど、四季時代の石丸さんを知らないので、どこがどう違うんだか私にはまったく分からない(笑)。
今回、マテのトートが見られなかったのは残念だった。
フランツ・ヨーゼフも前回と同じく石川禅さん。見る前から安心できる俳優さん。
そして残念だったのが今井清隆さん。出番の少ないシシィパパ~。もっと歌声を聴いていたい俳優さんなので、このキャスティングはすごくすごくもったいない感じがした。
ルドルフは子供店長。なんだか守ってあげたくなる。
このルドルフに関係する部分なんだけど…、韓国版で涙の止まらなかったシーンが、日本版とは違っていることに今さら気づいた。
日本版のルドルフのシーンでどれもアッサリしていてシンプルなのよね。
韓国の「夜のボート」で“船”を流すシーン。
子供ルドルフが母親のシシィに見せようと持ってきた船の模型。
ルドルフ亡きあと、「夜のボート」を歌いながらその船を手放すシシィ。
本当だったら、世界を相手に船の舵を取るはずだったルドルフはもういない。
愛しい息子との別れや、夫婦の心のすれ違いを描いているのはもちろん、自分自身の「心」まで手放したと思えるシーンだった。
韓国版ではここで号泣しちゃったんだけど、日本版に船の模型はなく、ちょっと寂しい印象を受けた。
シシィの「私が踊るとき」も、韓国版のほうが力強く感じられる。
歌唱力の問題もあるのかもしれないけど、トートダンサーを払いのけて歌う姿に、彼女の強い決意を感じ取れるし、引きつけられた。
日本版はこのシーンも意外とアッサリ
子供ルドルフから青年ルドルフにチェンジするところも韓国版のほうが好き。二人のルドルフがカテコで一緒に登場してくれたのも嬉しかった。
…と、韓国版のときのようにスタンディングすることのなかったカテコだけど、石川禅さんと今井さんが並んでいる姿はちょっと嬉しかった(笑)。
だって、昨年の『レ・ミゼラブル』のスペシャルキャストだもん。
ジャン・バルジャンの今井さんに、上手くマリウスに化けた石川禅さん。
マリウス負傷のシーンでは、原田優一をヒョイッと背負った別所哲也と違い、今井さんは石川禅さんをズルズルと引きずっていた(笑)。
かなりマリウスの重症感が出ていたのを今でも覚えている。
その二人が並んで、楽しげに手を振っている。その姿が印象的だった。